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公務員が早期退職した末路は?辞めた後の現実と後悔しない準備を元公務員が解説

公務員からの転職

「最近、公務員の早期退職をよく聞くし、周りの同僚でも辞める人が増えている。実際にはどの程度増えているのだろうか」

「自分もこの職場でこの先も続けることは考えられない。けれど、公務員を辞めて民間に転職できるのだろうか」

このように公務員の早期退職が注目されるようになり、自分ごととして捉えるようになっている人もいるのではないでしょうか。

安定した職業の代名詞とされてきた「公務員」。

しかし近年では、早期退職や転職を選ぶ公務員が増えているといわれています。

この記事では、公務員を早期退職した後に起こり得る4つの末路を具体的に解説します。

本記事でわかること:

  • 公務員を早期退職した後に起こり得る4つの末路
  • 早期退職した後の結果をわける3つのポイント
  • 30代後半で公務員を辞めた筆者のケース

僕自身も、約15年間を都道府県庁で過ごす中で、続けることに疑問を抱き、転職活動を経て最終的に民間企業へ転職しました。

本記事を読むことで、公務員から転職することも現実的な選択肢として考えられるようになるでしょう。

なお、本記事でいう「早期退職」は、主に30代・40代の公務員が定年前に退職し、民間転職など別のキャリアへ進むケースを指します。国の「早期退職募集制度」とは区別して解説します。

「今すぐ辞める」と決める必要はありません。まずは在職中に、自分の経験で応募できる求人があるか確認してみましょう。
公務員向けの転職サイトなら、30代・40代でも応募できる求人を探しやすくなります。

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この記事を書いた人
しろくま

・30代後半で約15年勤めた都道府県庁を辞め、民間へ転職
・年収を20〜30%アップに成功
・ワークライフバランスを改善し、2児のパパとして子育ての時間を確保

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結論|公務員を早期退職した末路は4つに分かれる

公務員を早期退職したからといって、必ずしも「悲惨な末路」になるわけではありません。

実際には、転職によって働き方や収入が改善する人もいれば、転職後にギャップを感じたり、再転職したりする人もいます。

大きく分けると、公務員を早期退職した後は、次の4つのパターンに分かれます。

退職後の分岐起こり得ること
① 転職で働き方・収入が改善する年収アップ、残業減少、家族との時間増加など
② 転職したが後悔する点が出る年収・休日・社風・仕事内容などで想定外のギャップを感じる
③ 転職先が合わず再転職するミスマッチから短期間で再び転職活動をする
④ 転職先未定で辞め、家計・再就職に苦戦する無収入期間が長引き、貯蓄の取り崩しや条件面での妥協が必要になる

つまり、公務員を辞めたこと自体で、その後の結果が決まるわけではありません。

特に30~40歳台のミドル世代では、転職先との相性、退職後の家計、これまでの公務員経験を次の仕事で活かせるかによって、退職後の状況は大きく変わります。

「公務員を辞めれば楽になる」「辞めたら人生が終わる」と両極端に考えるのではなく、まずは退職後にどのような分岐があるのかを知っておくことが大切です。

以下では、それぞれのケースを詳しく見ていきます。

公務員を早期退職した後に起こり得る4つの末路

公務員を早期退職したからといって、必ずしも「悲惨な末路」になるわけではありません。

転職によって働き方や収入が改善する人もいれば、想定外のギャップに悩んだり、再転職したりする人もいます。

大切なのは、早期退職そのものを成功・失敗と決めつけるのではなく、退職後にどのようなパターンがあり得るのかを事前に知っておくことです。

ここでは、30代・40代の公務員が早期退職した後に起こり得る代表的な4つのケースを紹介します。

公務員を辞めるか迷っている段階なら、まずは「辞める前にやること」を整理しておくのがおすすめです。関連記事「公務員を辞めたいと思ったらやるべき3つのこと」もご覧ください。

公務員を辞めたいと思ったらやるべき3つのこと|30代40代が失敗しない対策を元公務員が解説
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① 転職で働き方・収入が改善する

公務員から民間企業へ転職し、収入や働き方が改善するケースです。

厚生労働省の雇用動向調査でも、30代・40代の転職者では、転職後に賃金が増加した人が一定割合存在します。

参考:令和7年 雇用動向調査結果の概要

もちろん公務員に限定したデータではありませんが、「30代以降の転職=必ず年収が下がる」とは限りません。

私自身も、約15年間勤務した公務員から30代後半で民間へ転職し、結果として年収は上がり、家族との時間も確保しやすくなりました。

ただし、同じ公務員経験者でも結果は転職先や職種によって大きく異なります。

公務員経験をどのようなスキルとして民間企業に評価してもらえるかが重要です。

私自身が転職してよかったと感じた理由は、「公務員から転職してよかった5つの理由」で詳しく紹介しています。

公務員から転職してよかった5つの理由|都道府県庁から30代後半で民間転職した結果
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② 転職したが後悔する点が出る

転職そのものには満足していても、「ここは公務員時代の方がよかった」と感じることはあります。

たとえば、

  • 福利厚生や雇用の安定性
  • 休日や勤務時間
  • 組織文化
  • 仕事内容
  • 評価制度や会社業績による収入変動

などです。

特に公務員から民間へ移ると、利益や成果を意識した働き方に戸惑うケースもあります。

一方で、年収が下がったから必ず後悔するとも限りません。収入は下がっても、残業や夜勤が減り、家族との時間が増えたことで転職を肯定的に捉える人もいます。

そのため、転職先を選ぶ際は年収だけでなく、勤務時間・休日・仕事内容・勤務地・将来のキャリアまで含めて比較することが重要です。

私自身が転職後に「公務員時代の方がよかったと感じたこと」「想定外だったこと」は、関連記事「公務員を辞めて後悔する理由5選」で詳しく紹介しています。

公務員を辞めて後悔したこと5選|都道府県庁に15年勤務し30代後半で民間転職した本音
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③ 転職先が合わず再転職する

公務員を辞めて民間企業へ転職できたとしても、その会社が自分に合うとは限りません。

実際の転職では、

  • 想像していた仕事内容と違った
  • 職場の雰囲気が合わなかった
  • 残業や休日出勤が想定より多かった
  • 公務員時代との企業文化の違いに適応できなかった

といったミスマッチが起こることがあります。

その結果、最初の転職先を短期間で辞め、再転職するケースもあります。

ただし、再転職=キャリアの失敗とは限りません。

最初の民間転職で「自分に合う働き方」や「避けたい条件」が明確になり、2社目以降でより自分に合った職場を選べることもあります。

公務員からの転職では、「最初の1社ですべてを成功させなければならない」と考えすぎないことも大切です。

④ 転職先未定で辞め、家計・再就職に苦戦する

注意したいのが、転職先を決めないまま公務員を退職するケースです。

退職後に転職活動を始めても、再就職すること自体は可能です。

しかし、希望する条件の求人がすぐに見つかるとは限りません。

転職活動が長引けば、

  • 給与収入がなくなる
  • 貯蓄を取り崩す
  • 住宅ローンや教育費が家計を圧迫する
  • 焦りから転職条件を妥協してしまう

といった問題が起こる可能性があります。

特に30代・40代は、住宅費や子育て費用など固定支出が大きくなりやすい年代です。

また、公務員は雇用保険の扱いが一般の会社員と異なる場合があるため、退職後に「会社員と同じように失業給付を受けられる」と思い込まないことも重要です。

可能であれば、在職中に転職活動を始め、転職先や家計の見通しを立ててから退職する方がリスクを抑えやすいでしょう。

公務員を早期退職した後の結果は、一つではありません。

転職によって環境が改善する人もいれば、後悔や再転職を経験する人もいます。

重要なのは「公務員を辞めるかどうか」だけではなく、辞めた後にどのような働き方をしたいのか、そのための準備ができているかです。

まだ転職すべきか決めきれない人は、求人応募より先にキャリアの軸を整理することもおすすめです。
キャリアコーチングを利用すれば、今抱えているモヤモヤや悩みを整理でき、次に取るべき行動をはっきりさせることができるようになります。

早期退職後の末路を分ける3つの条件

公務員を早期退職した後の結果は、人によって大きく異なります。

転職によって働き方や収入が改善する人もいれば、ミスマッチや減収に悩む人もいます。

その違いを分けるポイントとして、特に重要なのが次の3つです。

① 辞める理由と転職先の条件が合っているか

まず大切なのは、「なぜ公務員を辞めたいのか」と「転職先に求める条件」が一致しているかです。

たとえば残業の多さが退職理由なのに、年収だけを見て長時間労働の会社へ転職すれば、悩みが解消されない可能性があります。

仕事内容、年収、残業時間、休日、勤務地、社風などのうち、何を優先するのかを事前に整理しておくことが重要です。

特に30代・40代は、次の転職先で長く働くことも考え、「公務員を辞めること」ではなく「転職後にどのような働き方をしたいか」から逆算して求人を選ぶ必要があります。

転職するかまだ決めていなくても、まず求人を見て「自分の経験で応募できる仕事」や「希望する年収・働き方の求人」があるか確認しておくと、退職後の選択肢を具体的に考えやすくなります。

② 退職後の家計と転職活動に余裕があるか

次に重要なのが、お金と退職のタイミングです。

転職活動がすぐに終わるとは限らず、転職後に年収が下がる可能性もあります。

特に30代以降は、

  • 住宅ローン
  • 子どもの教育費
  • 生活費
  • 社会保険料

など、毎月の固定支出が大きくなりやすい年代です。

転職先を決めずに退職すると、活動が長引くほど「早く収入を得たい」という焦りが強くなり、希望条件を妥協してしまうことも考えられます。

そのため、可能であれば在職中から転職活動を始め、転職活動が長引いた場合でも家計にどこまで余裕があるかを確認しておくことが大切です。

また、公務員は退職後の失業給付の扱いが一般の会社員と異なる場合があるため、「辞めた後は失業保険で何とかなる」と思い込まず、事前に勤務先の制度を確認しておきましょう。

③ 公務員経験を民間で使えるスキルとして示せるか

ミドル世代以降の転職では、これまでの経験をどのように次の仕事へつなげられるかも重要です。

公務員経験そのものが民間で評価されないわけではありません。

たとえば、

  • 関係部署や民間事業者との調整
  • プロジェクトの進捗管理
  • 法令や制度に基づく判断
  • データ分析や資料作成
  • 業務改善やマニュアル作成
  • 住民や関係者への説明

といった経験は、民間企業でも活かせる可能性があります。

一方で、「○○課で○年間勤務した」だけでは、採用担当者に強みが伝わりにくい場合があります。

大切なのは、公務員として何を担当したかではなく、その経験を通じて何ができるようになったのかを言語化することです。

30代・40代では、未経験分野へのポテンシャルだけでなく、これまでの経験や専門性も見られやすくなります。

そのため、早期退職を考える段階から、自分の経験を棚卸しし、民間でも再現できるスキルとして整理しておくとよいでしょう。

公務員を早期退職した後の結果は、退職したこと自体だけで決まるわけではありません。

転職先との相性、家計の余裕、これまでの経験を次の仕事へつなげられるか。

この3つを退職前に確認しておくことで、早期退職後に「こんなはずではなかった」と後悔するリスクを抑えやすくなります。

転職準備をもっと知りたい方は、関連記事「40代で公務員から民間転職は厳しい?成功戦略と方法を元公務員が解説」をご覧ください。

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【筆者の場合】私が約15年勤めた公務員を30代後半で辞めた結果

私は都道府県庁に約15年間勤務した後、30代後半で民間企業へ転職しました。

退職を考えるようになった主な理由は、異動によって希望するキャリアを描きにくかったことと、議会対応や災害対応などによる拘束の長さです。

子どもが生まれてからは、仕事と育児を両立できる働き方をより重視するようになりました。

さらに、異動先で人間関係に悩んだことが、転職を具体的に考える大きなきっかけになりました。

一方、収入への不満が退職理由だったわけではありません。そのため転職活動では、「できるだけ年収を下げず、家族との時間も確保する」ことを条件に転職先を探しました。

結果として、私は公務員を辞めたこと自体には後悔していません。

ただし、民間へ移って初めて分かった大変さや、公務員時代の方がよかったと感じる点もあります。

転職してよかったと感じた具体的な理由は、「公務員から転職してよかった5つの理由」で詳しく紹介しています。

公務員から転職してよかった5つの理由|都道府県庁から30代後半で民間転職した結果
公務員から転職してよかったことを、都道府県庁で約15年勤務し30代後半で民間転職した筆者が実体験で解説。年収20〜30%アップ、残業減少、家族時間や副業など、転職後に変わったことと大変だった点も紹介します。

一方、転職後に感じた後悔や想定外だったことは、「公務員を辞めて後悔する理由5選」でまとめています。

公務員を辞めて後悔したこと5選|都道府県庁に15年勤務し30代後半で民間転職した本音
公務員を辞めて後悔したことを、都道府県庁に約15年勤務し30代後半で民間転職した筆者が実体験で解説。休日出勤、片道約2時間の通勤、賞与減額、組織文化の違いなど、転職後に感じた想定外と辞める前に確認したいポイントを紹介します。

公務員の早期退職が増えている背景

公務員の早期退職が起きている理由や背景を簡単に整理します。

長時間労働と業務負担の増加

地方自治体や学校現場では、住民対応や福祉業務、教育の多様化により業務量が膨れ上がっています。

行政職では、月45時間以上の時間外勤務をする職員の割合がじわじわ増加しており、「定時に帰れる」という従来のイメージからかけ離れた現状です。

また、教員は在校時間が長く、病休や採用難にも直結しています。

仕事の魅力・キャリア観の変化

若手世代を中心に「安定よりも成長」「組織よりも専門性」を重視するキャリア観が広がっています。

異動が頻繁で専門性を積みにくい公務員の仕組みに違和感を覚え、早期に民間へ転じる人が増えています。

特に30代後半〜40代では「このまま定年まで続けるべきか」という迷いが強まり、転職を検討する大きな要因となっています。

民間との処遇競争

人事院はここ数年、初任給の大幅引き上げや月例給の増額を勧告しており、これは裏を返せば「民間との給与差で採用や定着が難しくなっている」ことを示しています。

実際、優秀な人材ほどより高い報酬や柔軟な働き方を求めて民間へ流出しているのが現状です。

住民対応における“カスハラ”の増加

市役所や役場の窓口では、利用者からの理不尽な要求や暴言といった「カスタマーハラスメント」が問題化しています。

全国の自治体調査では3人に1人の職員が経験ありと回答しており、精神的負担から退職を考える職員も少なくありません。

東京都ではカスハラ防止条例が施行されるなど、改善に向けた動きも始まっています。

(参考)東京都はたらくネット:https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/plan/kasuhara_jourei/index.html

公務員の早期退職に関するよくある質問

最後に、公務員の早期退職についてよくある疑問をまとめます。

「早期退職」と「早期退職募集制度」との違いは?

この記事では主に、30代・40代・50代の公務員が定年前に自己都合で退職し、民間転職など次のキャリアへ進むことを「早期退職」と表現しています。

一方、国家公務員には正式な「早期退職募集制度」があります。各省庁などが一定の条件で希望者を募集し、認定を受けて退職する制度で、自己都合退職より退職手当が割増しされる仕組みがあります。

そのため、自分の退職がどの制度に該当するのかは、所属先の人事担当に確認しておきましょう。

公務員を早期退職すると退職金はいくらもらえる?

退職金は、勤続年数・退職時の給与・退職理由などによって異なるため、一律にはいえません。

国家公務員の場合、退職手当は「退職日の俸給月額」「退職理由」「勤続期間」などをもとに計算されます。

地方公務員も自治体等によって制度が異なるため、退職を決める前に確認しておくと安心です。

また、退職金を転職活動中の生活費として使う場合は、将来の資金が減る点も考慮しておきましょう。

50代で公務員を早期退職するのは遅い?

50代だから民間転職できないとは限りません。

実際、日本では正規雇用から正規雇用への転職も増えており、厚生労働省によると、15~54歳で正規雇用から正規雇用へ転職した人は2024年に88万人と、過去10年間で増加しています。

ただし、ミドル世代の転職では、若手以上にこれまでの経験・専門性と応募先の仕事内容が合っているかが重要になります。

50代であれば特に、年収だけでなく、退職金、今後の生活費、住宅ローン、子どもの教育費、定年までの期間なども含めて判断した方がよいでしょう。

公務員から民間企業へ転職できる?

公務員から民間企業への転職は可能です。

近年は転職市場そのものも活発化しており、2024年の転職者数は331万人でした。

ただし、公務員としての所属や肩書だけでは、民間企業に強みが伝わりにくい場合があります。

たとえば、

  • 関係者との調整・折衝
  • プロジェクト管理
  • 法令や制度に基づく判断
  • データ分析・資料作成
  • 業務改善
  • 予算・事業管理

など、公務員時代の経験を民間でも使えるスキルとして説明することが重要です。

「公務員だから転職できない」と考えるのではなく、これまでの経験のうち、応募先で活かせるものは何かを整理したうえで転職活動を進めましょう。

まとめ|公務員を辞めた後の末路は、辞める前の準備次第

公務員離れや早期退職の増加は、もはや一部の人だけの話ではなく、誰にとっても身近な課題となっています。

「このまま定年まで働けるのか」「今の環境でキャリアを積み上げられるのか」と感じるのは決してあなただけではありません。

ただ、不安を抱えたまま行動しなければ現状は変わりません。

公務員を辞めるか迷っている段階でも、転職活動を始めること自体に大きなリスクはありません。

僕自身も、在職中に転職エージェントから求人情報を集めたことで、「公務員以外でも働ける」という具体的な選択肢が見えてきました。

まずは自分の経験でどのような求人を紹介してもらえるのか確認してみてください。

また、まずは自分で求人を探したい方は「公務員におすすめの転職サイト7選」も参考にしてください。

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