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公務員から転職できる志望動機|例文付きで元公務員が書き方・伝え方のコツを解説

公務員からの転職

「公務員から転職したいけれど、履歴書の志望動機がうまく書けない…」

「志望動機の本音は今のブラックな職場を出たいからだけど、そのままストレートには書けないし・・・」

転職活動を始めてから志望動機を書こうとして、こうした難しさを感じる人も多いのではないでしょうか。

応募書類や面接で問われる志望動機は、あなたが転職を決意した理由だけでなく、「なぜその企業を選んだのか」「どのように貢献できるのか」を端的かつ説得力をもって示す必要があります。

本記事では、公務員が転職する際の志望動機の伝え方をテーマに解説します。

この記事でわかること

  • 民間企業で志望動機が重視される理由
  • 志望理由で伝えるべきこと
  • 志望動機テンプレート
  • 職種別で使える実践的な志望理由の例文

この記事を読むことで、採用担当者にも納得され、採用につながる志望動機を書くことができるようになります

僕自身、新卒から約15年公務員として勤め、アラフォーで初めて転職活動に挑むことになったため、徹底的に志望動機の書き方を研究しました。

年齢や経歴を強みに変え、採用担当者の心を動かす志望動機を作るヒントをお伝えするので、ぜひ最後まで読んでください。

 

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公務員からの民間転職で志望動機が重視される理由

ミスマッチを防ぎ、長く活躍できる人材を採用するため

民間企業は採用から育成までに多くのコストを投じています。

入社後すぐに退職されてしまうことは大きな損失です。

そのため、企業は、志望動機を通して応募者が自社の事業内容や価値観を正しく理解し、長期的に活躍できるかを見極めているのです。

特に公務員からの転職では、民間の働き方や評価基準の違いに適応できるかどうかも重要視されます。

「なぜ民間か」「なぜこの会社か」を確認するため

企業が最も知りたいのは、「なぜ安定した公務員を辞めてまで民間を選ぶのか」という動機です。

民間でしか得られない成長機会への強い意欲や、事業に対して貢献できる具体的な理由といったものを示す必要があります。

例えば、以下のように、自分の経験と企業の事業を結びつけた理由が必要です。

  • 行政で培った調整力を活かし、民間の大型プロジェクト推進に貢献したい
  • 地域活性化に携わった経験を、貴社の新規事業で顧客価値の創出に活かしたい

このように具体的な貢献ストーリーを示すことで、企業側の納得感が高まります。

公務員から民間転職の志望動機で伝えるべきこと

1. 業界・職種を選んだ明確な理由を示す

まず必要なのは、「なぜその業界・職種を選んだのか」の明確化です。

行政で関わった業務や、住民対応、政策立案などから興味を持った分野を具体的に語りましょう。

例えば、都市計画業務の経験から不動産業界に関心を持った、住民対応の経験からカスタマーサクセス職に興味を持った、などです。

これまでの仕事での経験と関連させて示すことが大切です。

2. 「なぜこの会社なのか」を差別化する

志望理由で特に差がつくのが「なぜこの会社か」という部分です。

サービスの特徴、顧客層、経営理念、成長戦略など他社と異なるポイントをリサーチし、「この会社だからこそ実現できること」を盛り込みましょう。

求人情報や公式サイト、ニュースリリースを活用すると具体的な根拠が作れます。

3. 入社後の具体的な目標を語る

企業は「採用したらどのように成果を出してくれるのか」を知りたいと考えています。

そこで、入社後の目標や半年後の成果イメージを示すと効果的。

「まずは社内システムを習得し、既存業務の改善提案を行いたい」、「前職の調整力を活かし、顧客満足度向上プロジェクトに参画したい」など、行動レベルまで落とし込めるとよいです。

4. すでに始めている具体的な取組み

民間企業が公務員経験者に対して不安に感じやすいのは、一般的に「スピード感」「利益意識」「生産性」です。

そのため志望動機では、こうした懸念を払拭するためにすでに行っている具体的な行動を示すことが効果的です。

例えば、

  • 業務フローを見直して処理時間を短縮した
  • 業務に関連する資格取得を進めている
  • 広報・企画・統計など、民間でニーズの高い領域の業務に自主的に関わった

といった “具体的な事実” を盛り込むことで、

「公務員 → 民間」へのギャップを自ら埋めようとしている、主体的に動ける人材だ

という安心感を企業に与えられます。

特に30代以降の転職では、ポテンシャルよりも 行動実績の有無 が重視されるため、「すでに変化に向けて行動していること」を示すのは大きな加点ポイントになります。

5. 転職理由との一貫性を持たせる

志望動機は、転職理由とセットでストーリー化することが大切です。

「現職で○○を経験し、△△をもっと追求したいと考えた → その実現には□□業界での経験が必要 → 中でも貴社は××の強みがあり、自分の□□経験を活かせる」という流れで語れば、説得力が増します。

公務員からの転職で採用担当者に伝わる志望動機テンプレート

以下は、公務員から民間転職を目指す30代以上の方に最も効果がある「書類用」「面接用」の2種類のテンプレートです。

志望動機テンプレート(履歴書用)

結論(志望の一文)

「○○の事業を通じて△△に貢献したいと考え、志望いたしました。」

根拠(公務員としての経験)

「行政で□□を推進し、関係部署×○課との連携により、手続き期間を△%短縮する業務改善に取り組んできました。」

なぜこの会社か(業界・企業への合致)

「貴社の□□(独自戦略/顧客価値/技術力)が、自分の××の経験や志向と合致しています。」

入社後の貢献

「入社後はA/Bに取り組み、半年以内にKPI○○の改善に貢献したいと考えています。」

志望動機テンプレート(面接用)

転職理由(背景)

「(現職での業務内容:例=○○業務)に取り組む中で、(感じた課題・限界:例=スピード感の不足/事業に近い場所で働きたい/数字で成果を追いたい)と考えるようになりました。

そのため、(挑戦したいこと:例=□□に関わる仕事/△△の分野でスキルを活かすこと)に取り組める環境を求め、転職を決意しました。」

志望動機(なぜその企業か)

(応募企業の事業・サービス:例=貴社の△△事業/□□サービス)は、(社会的意義・強み:例=○○という課題の解決につながる/××市場で高いシェアを持つ)点に魅力を感じています。

また、(公務員としての経験:例=調整力・業務改善・住民対応・法律知識)が、(企業内のどの業務で活きるか:例=プロジェクト推進/顧客折衝/業務効率化)に活かせると考え、志望しました。」

入社後の貢献

「入社後はまず(具体的に学ぶ領域:例=○○の業務フロー/□□の専門知識)をキャッチアップし、(短期目標:例=半年以内に業務効率△%改善/小規模案件の担当)を達成したいと考えています。

中期的には(3年以内の貢献イメージ:例=プロジェクトリーダー/新規施策の企画立案/顧客満足向上)に取り組み、貴社の(企業の成果物:例=事業成長・顧客価値向上・業務改善)に貢献したいと考えています。」

補足エピソードや意欲

「現職では、(具体的エピソード:例=データ分析の習得/業務フロー改善/資格取得など)に自発的に取り組み、(結果:例=処理時間△%短縮/担当部署の業務を効率化)を実現しました。

このように、自ら学び行動する姿勢を持っているため、民間のスピード感や成果志向の環境にも対応できると考えています。」

書類と面接の志望動機の伝え方の違い

志望動機は、書類と面接の両方で必ず問われる重要なテーマです。

しかし、同じ志望理由でも書類と面接では役割や表現方法が異なります。

書類(履歴書・志望動機欄)

主な目的は、数多くの応募者の中から「会ってみたい」と思わせること。

採用担当者が短時間で読み、応募先と自分のマッチ度を判断します。

面接(口頭説明)

主な目的は、書類で興味を持ってもらった相手に「一緒に働きたい」と思わせること。

熱意や人柄、コミュニケーション力が直接評価されます。

転職理由は、書類では記載せず、必要な場合は一文程度で前向きに触れるのみがよいです。

ただし、応募書類で志望動機の記載欄が大きい場合は、転職理由をある程度記載することもよいでしょう。

一方、面接では必ず聞かれるため、転職理由と志望動機を矛盾なく一貫させて伝えることが重要です。

NGになりやすい伝え方や避けるべき点

1. 抽象的すぎる理由で終わる

「社会貢献がしたい」「人の役に立ちたい」など、誰にでも当てはまる漠然とした理由は評価されません。

民間企業は具体的な行動や成果を求めているため、経験と紐づいたエピソード数字で裏付けましょう。

例:
×「地域の発展に貢献したい」
○「都市計画業務で培った調整力を活かし、不動産開発プロジェクトで地域の活性化に貢献したい」

2. 条件面だけを強調する

「給与が高いから」「勤務地が近いから」などの条件面は、動機として弱く、志望度が低いと見られる可能性があります。

条件面は本音であっても、志望理由では必ず仕事内容や企業の魅力を主軸に置き、条件はあくまで補足に留めましょう。

3. 現職の不満をそのまま話す

「残業が多い」「評価されない」など、前職の不満を直接口にすると、ネガティブな印象や同じことを繰り返す人と思われます。

不満はポジティブな転換をして伝えるのが鉄則です。

例:
×「現職は変化がなく退屈だから」
○「よりスピード感のある環境で成果を出したいと考えた」

4. 他社でも通じる一般論で終わる

「成長している業界だから」「企業理念に共感したから」などは、どの会社にも言える理由です。

企業ごとの独自性(サービス内容、顧客層、強み)を踏まえて、「なぜこの会社なのか」まで落とし込む必要があります。

5. 学びたいだけで貢献が見えない

「経験を積みたい」「スキルを学びたい」という学習意欲は大切ですが、企業は即戦力や早期貢献を求めています

志望動機には、学びたいことと同時に入社後すぐにできる貢献も具体的に示しましょう。

職種別志望動機の例文(履歴書)

ここでは、公務員経験を活かせる代表的な職種ごとに、志望理由の例文を紹介します。

バックオフィス(総務・経理など)

例文

「貴社の事業成長を支えるバックオフィス業務で、正確かつ迅速な事務処理と円滑な社内調整に貢献したいと考え、志望いたしました。

前職では文書・契約管理、予算執行、各種会議の資料作成や運営を担当し、関係部署5課との連携により決裁処理期間を25%短縮した経験があります。

貴社が展開する〇〇事業において、業務効率化とガバナンス強化を両立させる姿勢に強く共感し、これまで培った正確性と調整力を活かせると確信しております。

入社後はまず90日以内に業務フローの可視化と改善提案を行い、半年以内にバックオフィスKPI(処理期限遵守率99%、社内問合せ対応時間20%短縮等)の達成を目指します。」

人事(採用・制度運用)

例文

「貴社の人事部門において、公平性と生産性を両立させた人事運営で組織の成長に貢献したいと考え、志望いたしました。

行政職として職員の採用・配置調整、研修企画、就業規則や制度の運用を担当し、研修満足度90%以上・受講率95%を継続達成しました。また、労務管理や人事異動に関わる調整を正確かつ期限内に行い、関係部署との協力体制を強化しました。

貴社が推進する〇〇(例:社員のキャリア自律を支える制度設計、従業員満足度向上施策)は、私が行政で培った制度運用力と育成企画力を活かせると感じています。特に、現場と経営層の双方の視点を取り入れた人事戦略に共感しています。

入社後90日以内に現行の人事制度・運用プロセスを把握し、半年以内に採用フローの歩留まり改善や研修プログラムの効果測定を実施し、KPI達成に貢献します。」

企画職(経営企画・事業企画)

例文

「貴社の事業成長を中長期的に支える企画立案とプロジェクト推進に貢献したいと考え、志望いたしました。

行政職として政策KPIの策定や進捗管理、費用対効果分析を行い、関係部署7課との調整を経て年間予算規模10億円の公共プロジェクトを計画から実行まで完遂しました。人口動態や産業統計などのデータを活用した課題抽出と、実行段階でのリスク管理・改善サイクル運用を一貫して経験しています。

貴社が掲げる〇〇(例:新規事業の多角展開、海外市場開拓、サステナビリティ経営)の戦略は、データに基づく意思決定と社会的価値の両立を目指す私の志向と合致しています。

入社後はまず90日以内に現行事業のKPI分析と改善提案を行い、半年以内に新規または既存プロジェクトでROI10%向上を実現する計画で取り組みます。」

法人営業(BtoBセールス)

例文

「貴社の〇〇事業を通じて、顧客企業の課題解決と売上拡大の両面で貢献したいと考え、志望いたしました。

行政職として公共施設整備や地域活性化プロジェクトを担当し、民間事業者・地域団体・複数部署との合意形成を行い、予算規模20億円の案件を計画から契約締結まで推進。要件整理から提案、条件交渉まで一貫して対応し、プロジェクトの円滑な遂行に繋げました。

貴社が強みとする〇〇(例:業界特化型のソリューション提案、顧客の事業成長を伴走型で支援する営業スタイル)は、私が行政で培った課題抽出力と関係構築力を最大限活かせる環境だと確信しています。

入社後はまず90日以内に担当顧客の現状分析と改善提案を行い、半年以内に重点顧客の契約更新率95%以上、及び新規案件の受注率20%向上を目指して行動します。」

マーケティング

例文

「貴社のマーケティング戦略を通じて、認知度向上と顧客獲得の両面で成果を出したいと考え、志望いたしました。

行政職として地域施策の広報・集客を担当し、SNS運用やイベント告知でターゲット層の到達数を前年比160%に拡大。Webアクセス解析とアンケート調査を組み合わせ、訴求コンテンツを改善することで参加者数を1.5倍に増加させた実績があります。

貴社が展開する〇〇(自社プロダクト/サービス)のマーケティング方針におけるデータドリブンな改善サイクルと顧客体験を重視する姿勢は、私が行政広報で培ったPDCA運用と完全に一致すると感じています。

入社後はまず90日以内に現行施策の効果測定と改善提案を行い、半年以内にCVR5%向上や新規顧客獲得単価20%削減を達成することを目標に取り組みたいです。」

建設コンサルタント(都市計画・土木)

例文

「貴社の都市計画における調査・計画業務を通じて、安全で持続可能なまちづくりに貢献したいと考え、志望いたしました。

行政職として都市計画や公共施設整備を担当し、需要予測、費用便益分析、住民説明会の運営、関係部署・議会・地域団体との合意形成を一貫して実施。総事業費10億円規模のインフラ整備計画で、設計業務を円滑に進めた実績があります。発注者としての立場から、規制・予算・品質を考慮した計画策定と契約管理の両面を経験しました。

貴社が強みとする〇〇(例:防災・環境配慮を組み込んだ計画立案、地域特性に応じたソリューション)は、私が行政で培った社会資本整備の視点と合致しています。特に、最新技術やGISを活用した設計プロセスは、これまでの経験を次のレベルに高められると感じています。

入社後、プロジェクトの現行フローや計画書類を把握し、半年以内に防災性と経済性を両立させた代替案を提示し、採用率向上に寄与したいです。」

未経験職種(キャリアチェンジ)

例文

「未経験ながら〇〇職種に挑戦し、前職で培った課題解決力と学習意欲で貢献したいと考え、志望いたしました。

行政職として政策立案や住民対応を通じ、多様な関係者と協働して課題を特定し、改善策を実行する経験を積んできました。結果として〇〇(例:市民満足度○%向上、待ち時間○%短縮)を実現しました。

貴社の〇〇(例:人材育成体制、顧客重視の文化)は、未経験者の成長を支える環境であり、私の適応力と探究心を最大限活かせると考えています。入社後、業務基礎を習得し、半年以内に担当業務で自走できる状態を目指します。」

志望動機の伝え方によくある質問と回答

Q1. 転職理由と志望動機はどう違うのですか?

A.

  • 転職理由は「なぜ現職を離れたいのか」という背景
  • 志望動機は「なぜその企業を選んだのか」という前向きな理由
    面接では「転職理由 → 志望動機」の流れで一貫性を持たせることが大切です。
    例:「現職では民間企業との共同プロジェクトに携わる機会が少なかったため、〇〇のような事業に挑戦できる御社を志望しました。」

なお、「志望動機」と「志望理由」は、厳密にはニュアンスが違うが、転職現場ではほぼ同義として扱われることが多いようです。

Q2. 書類と面接では内容を変えるべきですか?

A.
結論としては「主旨は同じでOK」ですが、長さと深さを調整しましょう。

  • 履歴書:簡潔にまとめる
  • 面接:1〜2分で結論→根拠→貢献の順に展開。
    丸暗記は避け、自分の言葉で語ることがポイントです。

Q3. 公務員の実績は守秘義務があるのにどう伝える?

A.
固有名詞や機密情報は避け、成果を一般化して数値化しましょう。
例:「審査手続きの改善により、処理期間を20%短縮」
国家公務員法や地方公務員法で守秘義務は退職後も続くため、この配慮は必須です。

Q4. 民間企業向けにアピールしやすい公務員の強みは?

A.

  • 関係者との調整力・合意形成スキル
  • 法令遵守や品質管理の徹底力
  • 住民対応で培った傾聴力・説明力

これらを民間のKPIや業務成果に置き換えて説明すると、説得力が増します。

Q5. よくあるNGな伝え方は?

A.

  • 「安定より挑戦したい」など抽象的すぎる表現
  • 前職の批判や不満を前面に出す
  • 守秘義務違反になる具体名・数値の使用
  • どの会社でも通じる汎用的な志望動機

Q6. 企業ごとに志望動機を作り分ける必要はありますか?

A.
必須です。同じ業界でも企業の事業内容・顧客層・強みは異なります。
「業界 → 企業 → 職務」の3軸で企業研究を行い、自分の経験との接点を明確にしましょう。

まとめ

公務員から民間企業への転職では、「なぜ辞めるのか」だけでなく、「なぜその企業を選んだのか」「自分の経験をどう活かすのか」を明確に伝える志望動機がカギになります。

安定を手放す決断には迷いも伴いますが、経歴やスキルを適切に言語化できれば、採用担当者に強い印象を残せます。

今回紹介したポイントや例文を参考に、自分の言葉で説得力ある志望動機を作り込み、納得のいく転職を実現しましょう。

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