30代後半で転職した僕の転職の流れ|公務員から民間への後悔しない転職活動

公務員からの転職

「このまま今の職場で働き続けて、本当にいいのだろうか?」

「転職したいけれど、何から手をつければいいのか分からない……」

本記事では、公務員だった僕が30代後半で転職を決意し、実際に民間企業へ転職するまでの「転職の流れ」をお伝えします。

新卒から都道府県庁で約15年公務員として働き、アラフォーで実際に民間転職した僕の経験に基づき解説していきます。

新しい一歩を踏み出したい——そんなあなたに、少しでも役立つ情報となれば幸いです。

この記事を読んでわかること

  • 公務員が転職を決断するまでの心の動き
  • 実際に行った転職活動の手順(自己分析〜面接〜退職まで)
  • 「転職の軸」を見つけるヒントと注意点

1. 転職を意識し始めた背景|転職2〜3年前

きっかけは、思い描いていたキャリアと現実とのギャップでした。

異動でそれまでと全く異なる業務に就くことになり、希望する部署への異動希望もなかなか通らず、組織に委ねられたキャリア形成に疑問を感じるように。

「定年までこうした息苦しさ、窮屈さを感じながら我慢して働くことは正しいのであろうか?」そんな問いが頭を離れなくなりました。

2. 本気で転職を考え始めた理由

異動が叶ったと思ったら、次の職場は正直ひどい環境でした。

上司からは明確なゴールの提示がなく、確認しながら進めようにも判断も指示もない。

年上の同僚からはパワハラまがいの言動や理不尽な業務の押し付け。

議会対応による深夜にまで及ぶ不毛な長時間勤務。

異動に期待していただけに、心が折れたというのが正直なところでした。

「自分のメンタルがやられたら、家族を守れない」——この想いが、転職を本気で考える決め手になりました。

3. 情報収集と自己分析を開始|転職活動スタート

まずは転職関連の書籍やネットで情報を集め、「転職の流れ」を俯瞰しました。

「転職の軸」について考え、「自己分析」に真剣に取り組みました。

  • 何を変えたいのか(現状の不満)
  • 何を重視したいのか(希望の働き方)
  • 自分には何ができるのか(強みの棚卸し)

妻とも話し合い、「年収は維持する」という条件のもとで、転職に前向きな合意を得ることができました。

転職の軸や自己分析については、以下の記事もご覧ください。

公務員としての働き方に限界を感じたときに考える「転職の軸」【30代後半〜40代】

転職で強みを見出す自己分析|スキルがない30代後半〜40代公務員【実例付】

4. 転職サイトとエージェントを活用|転職活動1ヶ月目

次に行ったのは、転職エージェントと転職サイトへの登録です。

  • 転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとリモート面談
  • 職務経歴書・履歴書をオンラインで作成し、転職サイトにアップロード

僕が利用した転職エージェントは「リクルートエージェント」でした。

初回のアドバイスでは、転職はできそうな雰囲気を受けつつ、「職種や年収が希望通りになる保証はない」と現実的な指摘をもらいました。

また、転職サイトは、「リクナビ」、「マイナビ」、「DODA」、「ビズリーチ」といった主要なものに登録。

日々様々な企業から求人のメールが入り、世の中には知らない仕事や業界が数多くあると気づくきっかけにもなりました。

5. 応募書類の作成と提出|転職活動2ヶ月目

希望する業界を絞ったところ、転職エージェントではほとんど取り扱いがないとわかり、転職サイト等を活用して、自分で求人を探しました。

希望条件に合う求人を見つけ、企業へ応募を開始。

転職サイトで気になる求人を見つけては、職務経歴書をカスタマイズして応募。

日中仕事をしながらのこの作業は、想像以上に大変でした…。

子どもを寝かしつけたあと、夜中に必死で書類を仕上げていたのを覚えています。

書類作成で意識したのは、「自分がその企業でどう貢献できるか」を明確に伝えること。

形式的な経歴だけではなく、成果やエピソードを絡めてアピールすることを心がけました。

応募書類の作成には以下もご参考にしてください。

【転職したい公務員必見!】自己PRの書き方

【転職したい公務員必見】職務経歴書の書き方と実例

6. 面接に進む|転職活動3ヶ月目

最初に応募した企業から書類選考通過の連絡が入り、いよいよ面接へ。

面接の対策として、

  • 50問以上の質問リストを作成
  • 面接は緊張したが、「練習のつもり」でリラックスして臨む

その後、他の企業からも書類選考が通過し、面接に進み、転職活動が一気に加速していきました。

なお、結果通知から面接までの期間が短く、スケジュール調整に苦慮しました。

7. 内定獲得と転職の決断|転職活動4ヶ月目

最初はうまくいっていた書類選考も、徐々に「お祈りメール」が届き始め、気落ちする場面も。

それでも最終的には、複数社から内定を得ることができました。

仕事内容・給与・勤務地を比較しながら、エクセルでファイナンシャルプランをシミュレーションし、最も納得できる選択をしました。

ここで、公務員をやめることへの最終決断をすることになるのですが、最大の葛藤が訪れます。

「公務員を辞めて本当によいのであろうか」

「当時、超高倍率の中、合格を勝ち取り、志を持って進んだ職業」

「決まった時には、家族が喜んでくれたこと」

「新卒から自分を育ててくれた職場」

「安定を捨てることになるのではないか」

いろんなことが頭をよぎり、公務員を辞めるつもりで転職活動を始めたものの、いざ覚悟を決めるのは本当難しかったです。

1〜2週間本当に悩みましたが、「仕事と育児を両立できる働き方がしたい」という転職の軸が最終決断を後押ししてくれました。

8. 退職手続きと有休消化|転職活動5・6ヶ月目

決断したら、あとは職場に退職の意向を伝えるのみ。

退職の意思を上司に伝え、退職届を提出。

引き留めもありましたが、転職することへのポジティブな決意を伝えることで、理解してもらいました。

丁寧な引継資料を作り、有給休暇を1ヶ月ほど取得して、転職前に余裕を持って退職しました。

退職について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

▶️初めての転職で知っておくべき転職方法⑧退職する

まとめ|転職の流れを把握して、一歩を踏み出そう

転職は人生の大きなターニングポイントです。

特に公務員として長年働いてきた人にとっては、不安や葛藤も大きいでしょう。

しかし、“転職の流れ”をしっかりと把握し、段階を踏んで行動することで、不安は小さくなり、確実に前に進めます。

僕がたどった転職の流れ7ステップ:

  1. 本気で転職を考える
  2. 情報収集と自己分析
  3. 転職サイト・エージェントの活用
  4. 応募書類の作成
  5. 面接
  6. 内定獲得と転職の決断
  7. 退職手続き

少しでもこの記事が、あなたの転職活動の参考になりますように。

以下の記事で、「公務員から転職してよかったこと5選|30代後半から40代でも遅くない!」について、解説しています。

よろしければ、こちらも併せて読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました