「これまで公務員として長らく勤めてきたけれど、今の働き方には限界を感じている」
「民間企業への転職を考えているが、自己PRで何をどう伝えればいいのかわからない」
「そもそも、アピールできるようなスキルがない気がして不安…」
そんな悩みを抱えていませんか?
特に、公務員から民間企業への転職では、今までの経験をどうアピールすればいいのか、戸惑う方が非常に多いです。
「転職自体が初めて」「アピールできるスキルがない気がする」という不安も、当然のことだと思います。初めて転職活動を行う人であれば、誰もが抱く悩みかと思います。
本記事では、公務員から転職を目指す方に向けて、履歴書や職務経歴書などで効果的な自己PRを作成するためのポイントを例文付きで解説します。
本記事でわかること
- 公務員から民間転職で自己PRが大切な理由
- 自己PRの作り方で大切な3つのポイント
- 履歴書・職務経歴書に使える自己PRの書き方と例文
キーワードは「再現性」。
これを意識することで、あなたの経験を企業側にしっかり伝え、採用の可能性を高めることができます。
新卒で約15年間、都道府県庁に勤め、取り立てて専門スキルのない、アラフォー公務員であった僕もこの方法で狙い通りの転職ができました。
転職で悩んでいる人、うまく行っていない人は、最後まで読んでください。
自己PRで最も大切なのは「再現性」

公務員から民間企業に転職する際、自己PRで一番重視すべきポイントは再現性です。
再現性とは、「今までの経験やスキルを新しい職場でも発揮できる」ことを意味します。
採用担当者が知りたいのは、あなたが過去どんな実績を上げたかだけではありません。
「うちの会社でも同じように活躍してくれるだろうか?」
これをイメージできる自己PRこそ、採用に直結します。
公務員から民間への転職で自己PRが大切な理由

1. 民間企業は「即戦力性」を重視する
民間企業では、採用した人材がどのように貢献できるかを短期間で判断します。
特に30代以降では「これまでの経験をどのように活かせるか」がシビアに問われます。
自己PRを通じて、これまでの業務の中で培ったスキルが新しい職場で再現できることを具体的に伝える必要があります。
2. 職務経歴書と面接は「自己PR」を軸に進む
民間企業の選考は、履歴書や職務経歴書に加え、面接での深掘り質問が中心です。
職務経歴書に記載する自己PRは、単なる自己紹介ではなく「選考全体の土台」となります。
例えば、「数字での成果」や「関係者を巻き込んだエピソード」を盛り込むことで、面接官にあなたの強みをイメージさせやすくなります。
3. 公務員の経験は「翻訳」が必要
公務員の業務は公益性が強く、成果が数値化されにくい特徴があります。
そのため、「住民アンケートの実施」や「地域計画の策定」といった経験を、そのまま伝えても企業には伝わりにくいことがあります。
自己PRを作成する際には、どんな課題に取り組み、どんな工夫をし、どのような成果を得たのか」を民間の採用担当者にも分かる形で翻訳することが重要です。
4. 志望動機との一貫性を示す
自己PRは、単に自分の強みを並べるだけでは不十分です。
「だからこそ御社で貢献できる」という志望動機につなげることが求められます。
志望動機と応募先企業の仕事内容や方向性を結びつけることで、納得感のあるストーリーが完成します。
転職での自己PRの作り方で公務員に大切な3つのポイント

①求める人物像に合わせる
まず大切なのは、「企業がどんな人材を求めているか」をしっかり理解すること。
企業の採用ページや求人票には「求める人物像」や「歓迎スキル」といったヒントが書かれています。
「求める人物像」などとわかりやすく書かれておらず、応募資格の最後など、読み飛ばしてしまうところに記載があったりするので、求人情報や募集要項はよく読んでください。
自己PRは、この「求める人材像」を踏まえて、自分がマッチングしているということを意識して作成するようにしましょう。
例えば、「主体的に課題解決できる人材」 などと書かれていたら、自己PRでもその点を意識してアピールする必要があります。
逆にチーム重視の社風の企業に対して、個人プレーを強調してしまうとマイナス印象になるリスクも。
企業目線でのマッチング意識を忘れずに、自己PRを作成しましょう。
②客観的な実績で信頼を獲得する
次に重要なのは、自己評価ではなく、客観的な実績で語ることです。
「私はコミュニケーション能力が高いです」
「リーダーシップを発揮してプロジェクトを成功させました。」
こうした抽象的な表現だけでは、説得力が足りません。
これを改善するために、具体的な数字や成果を盛り込みましょう。
【例】
◎「過去3年間、顧客対応の窓口を担当し、年間100件以上のクレーム対応を行いました。その際、丁寧な説明と迅速な対応により、98%のお客様から満足を獲得しました。」
◎「5名のメンバーで新規商品の開発プロジェクトを立ち上げ、期日までに製品化を実現しました。その結果、売上は前年比で15%増加しました。」
このように自分よがりでなく、客観性を意識して、初対面の相手にも伝わる表現にしましょう。
③STAR法で具体的な行動を示す
実績だけでなく、「どのように行動したか」を伝えることで再現性をアピールできます。
②で示したような実績は、前提となる数値基準により評価が変わってしまい、その数値が出たときの状況やトレンドによって、数値が意味を持たないものになってしまうからです。
「どんな課題に対して、どんな行動を起こしたか」→「具体的な行動」は、再現性をより感じさせます。
数値としての実績を出しづらいバックオフィス業務の方も、アピールがしやすいでしょう。
ここで有効なのが行動をストーリーで伝えるSTAR法です。
- 「S」Situation(状況):どんな状況で
- 「T」Task(課題):どんな課題に対して
- 「A」Action(行動):どんな行動を起こし
- 「R」Result(結果):どんな成果を出したか
この順番で自己PRを組み立てると、自然なストーリーで読み手を引き込みながら、自分の強みを伝えられます。
【例①】
Situation(状況):新規事業として、地域活性化のためのイベント企画を担当
Task(課題):限られた予算の中で、地域住民の参加意欲を高め、魅力を発信するイベントを企画、運営する必要がありました。
Action(行動):地域特性にあったイベントテーマを設定し、地元企業や団体と連携して企画しました。また、SNSを活用した広報活動を行い、幅広い層に情報を発信しました。
Result(結果):目標参加者数を120%達成、地域経済活性化に貢献できた。
【例②】
Situation(状況): ある行政手続きに時間がかかり、市民からの不満が多数寄せられていました。
Task(課題): 行政手続きの簡素化と迅速化を図り、市民サービスの向上を目指しました。
Action(行動): 関係部署との連携を密にし、手続きに必要な書類を精査しました。不要な書類を廃止し、オンライン申請の導入を提案しました。
併せて、市民向けの説明会を開催し、手続きに関する理解を深めてもらうための取り組みを行いました。
Result(結果): 行政手続きにかかる時間を30%削減し、市民満足度が15%向上しました。
履歴書・職務経歴書に使える自己PRの書き方と例文

履歴書と職務経歴書での自己PRの書き方の違い
履歴書の自己PRは、いわば「名刺代わりの要約」です。
採用担当が最初にザッと見る書類なので、スペースも小さく、職務経歴書を先に作成して要約するのがよいでしょう。
一方で、職務経歴書の自己PRは「根拠の提示」。
強みが実際にどんな業務で発揮され、どんな成果や工夫につながったのかを、具体的に書くことが必要です。
- 履歴書:強みの結論を短く。文字量は100~150字程度が一般的。
- 職務経歴書:強みの証拠を詳しく(エピソードと成果)。文字量は200~400字程度。
職務経歴書に使える自己PR例文集
ここでは、職務経歴書に使える自己PRの例文を紹介します。
履歴書は、職務経歴書の作成後に100〜150時程度に要約する手順で作成するのがよいでしょう。
【例文】総務ポジション向け
庁内の総務担当として、会議資料作成・配布の手間が大きく、各課の負担増が課題でした。
私は資料運用の標準化と電子化推進を担い、関係者へヒアリングを行ったうえで共有フォルダの設計・命名ルールを整備、手順書作成、説明会を実施。
結果、紙資料の印刷・仕分け・回収が削減され、年間約200時間の事務作業を削減しました。
貴社でも業務フローを可視化し、バックオフィスの効率化に貢献します。
【例文】企画・プロジェクト推進職向け
地域活性化イベントでは、予算制約と関係者の利害調整により企画が進みにくい状況でした。
私は新規施策の立案と地元企業連携の推進を担い、協賛メリットを整理した提案書で企業を開拓し、役割分担と当日オペレーションを具体化して合意形成を前進。
結果、追加費用を抑えながら実施でき、参加者数は前年比130%を達成しました。
貴社でも調整力と実行力で新規プロジェクトを成功に導きます。
【例文】人事・労務ポジション向け
職員研修では内容が現場課題に合わず、学びが定着しにくいという声がありました。
私は研修企画・運営担当として、受講満足度と実務活用度の向上を目標に設定し、部署別課題を事前アンケートで収集。
講師と打合せのうえ事例中心の構成へ刷新し、受講後フォロー資料も整備しました。
結果、年間延べ500名が受講し、アンケート満足度90%以上を維持。貴社でも制度・施策を改善し、人材育成と組織力強化に貢献します。
【例文】事務職向け
市民窓口では繁忙日に問い合わせが集中し、処理遅延や案内ミスのリスクがありました。
私は正確さを保ちながら処理速度を落とさないことを課題とし、要件別の確認項目をチェックリスト化。
よくある質問の回答テンプレートを整備し、引継ぎメモも標準化しました。
結果、1日平均50件以上の対応でも誤案内を防ぎ、安定した処理を継続。
貴社でも営業部門の負担を減らす段取り力とサポート力を発揮します。
【例文】未経験者からの転職向け
異動により複数部署を経験する中で、短期間で業務を立ち上げる必要がありました。
私は新業務を早期に自走し、周囲の負担を増やさないことを目標に、業務フローを図解して全体像を把握。
優先順位を決めて毎週の学習計画に落とし込み、関係者へ確認しながら改善点を即反映しました。
結果、短期間で担当業務を安定運用し、引継ぎ資料も整備して再現性を高めました。
未経験職種でも吸収力と継続力で早期に戦力化します。
履歴書、職務経歴書のフォーマット
履歴書や職務経歴書のフォーマットは、dodaやリクナビNEXTなどの転職サイトや、厚生労働省所管のwebサイトから入手できます。
民間転職で避けたい公務員の自己PRのNG例

抽象的な自己評価だけのアピール
「コミュニケーション力があります」だけでは根拠が不十分。
必ず具体例を添えましょう。
公務員特有の言葉をそのまま使う
「庁内調整」「条例対応」では伝わりません。
「部署間調整」「規程改定」と言い換えましょう。
志望動機と一貫性がない
自己PRと志望動機が別々だと説得力を失います。
「だから御社で活かしたい」と結びつけましょう。
公務員経験は民間でも強みになる
「でも、自分には専門的なスキルがない…」
そんな不安のある方でも、公務員として培ってきた経験には民間で通じる価値があります。
| 公務員での経験 | 民間で活かせる強み |
|---|---|
| 市民対応・窓口業務 | 傾聴力・クレーム対応力 |
| 調整・根回し | 社内外との折衝力 |
| 予算管理・進行管理 | プロジェクトマネジメント力 |
| 法令遵守・制度理解 | 正確性と信頼性 |
公務員として経験を積んできた方であれば、こうしたポータブルスキルをアピールすることができるはずです。
まとめ:自己PRは「再現性」で勝負!
務員から民間企業への転職では、単に過去の実績を羅列するだけでは不十分です。
「客観性」「具体性」を意識しながら、あなたが新しい職場でも活躍できること=再現性を、わかりやすくアピールしていきましょう。
- 企業が求める人物像を読み取り、
- 客観的な数字や成果を示し、
- STAR法で行動と結果を語る。
この3つを意識するだけで、自己PRの質はグッと高まります。
自分を大きく見せる必要はありません。
等身大で、でも「この人なら活躍できそう」と思わせる自己PRを目指しましょう。
今回は「自己PRの書き方」というテーマについて解説しました。
自己PRをブラッシュアップできたら、次はいよいよ「履歴書・職務経歴書の作成」に進みましょう!
「【公務員からの転職方法⑤】事例付き!公務員から転職する人に役立つ履歴書・職務経歴書の書き方と注意点」で解説しているので、こちらの記事も併せて読んでみてください。

また、転職サイトや転職エージェントの選び方に悩んでいたら、関連記事「公務員の転職サイトおすすめ比較7選【2026年版】30代・40代ための選び方と活用術」、「公務員からの転職にオススメの転職エージェント7選【30代・40代向け成功ガイド】」もご覧ください、


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