公務員からの転職で失敗しない自己PRの書き方|30代〜40代向け【事例付き】

公務員からの転職

「これまで公務員として長らく勤めてきたけれど、今の働き方には限界を感じている」

「民間企業への転職を考えているが、自己PRで何をどう伝えればいいのかわからない」

「そもそも、アピールできるようなスキルがない気がして不安…」

そんな悩みを抱えていませんか?

特に、公務員から民間企業への転職では、今までの経験をどうアピールすればいいのか、戸惑う方が非常に多いです。

「転職自体が初めて」「アピールできるスキルがない気がする」という不安も、当然のことだと思います。初めて転職活動を行う人であれば、誰もが抱く悩みかと思います。

本記事では、公務員から転職を目指す方に向けて、自己PRを成功させるための具体的なポイントを解説します。

キーワードは「再現性」

これらを意識することで、あなたの経験を企業側にしっかり伝え、採用の可能性を高めることができます。

本ブログでは、僕の実体験に基づき、成果の出る転職の方法として「初めての転職で知っておくべき転職方法」をシリーズ8回にわたって紹介してきました。

今回は、その中で伝えきれなかった「自己PRの書き方」をより詳しく説明するものとなります。

実際に、取り立てて専門スキルのない、アラフォー公務員であった僕もこの方法で狙い通りの転職ができました。

転職で悩んでいる人、うまく行っていない人は、ぜひ参考にしてください。

自己PRで最も大切なのは「再現性」

公務員から民間企業に転職する際、自己PRで一番重視すべきポイントは再現性です。

再現性とは、「今までの経験やスキルを新しい職場でも発揮できる」ことを意味します。

採用担当者が知りたいのは、あなたが過去どんな実績を上げたかだけではありません。

「うちの会社でも同じように活躍してくれるだろうか?」

これをイメージできる自己PRこそ、採用に直結します。

自己PRで押さえるべき3つの視点

自己PRの作成で抑えるべき視点を説明していきます。

①求める人物像とのマッチング

②自己PRは「主観的」でなく「客観的」に

③STAR法で具体的な行動を示す

①求める人物像とのマッチング

まず大切なのは、企業が求める人材像を正しく読み取ることです。

求人票や募集要項には「求める人材像」が掲載されています。

「求める人材像」などとわかりやすく書かれておらず、応募資格の最後など、読み飛ばしてしまうところに記載があったりするので、求人情報や募集要項はよく読んでください。

自己PRは、この「求める人材像」を踏まえて、自分がマッチングしているということを意識して作成するようにしましょう。

例えば、「主体的に課題解決できる人材」 などと書かれていたら、自己PRでもその点を意識してアピールする必要があります。

逆にチーム重視の社風の企業に対して、個人プレーを強調してしまうとマイナス印象になるリスクも。

企業目線でのマッチング意識を忘れずに、自己PRを作成しましょう。

②客観的な実績で信頼を獲得する

次に重要なのは、自己評価ではなく、客観的な実績で語ることです。

例えば、

「私はコミュニケーション能力が高いです」

「リーダーシップを発揮してプロジェクトを成功させました。」

こうした表現だけでは、主観に過ぎず、説得力が弱いです。

これを改善するために、具体的な数字や成果を盛り込みましょう。

【例】

◎「過去3年間、顧客対応の窓口を担当し、年間100件以上のクレーム対応を行いました。その際、丁寧な説明と迅速な対応により、98%のお客様から満足を獲得しました。」

◎「5名のメンバーで新規商品の開発プロジェクトを立ち上げ、期日までに製品化を実現しました。その結果、売上は前年比で15%増加しました。」

このように自分よがりでなく、客観性を意識して、初対面の相手にも伝わる表現にしましょう。

③STAR法で具体的な行動を示す

実績だけでなく、「どのように行動したか」を伝えることで再現性をアピールできます。

②で示したような実績は、前提となる数値基準により評価が変わってしまい、その数値が出たときの状況やトレンドによって、数値が意味を持たないものになってしまうからです。

「どんな課題に対して、どんな行動を起こしたか」→「具体的な行動」は、再現性をより感じさせます。

数値としての実績を出しづらいバックオフィス業務の方も、アピールがしやすいでしょう。

ここで有効なのが行動をストーリーで伝えるSTAR法です。

  • 「S」Situation(状況):どんな状況で
  • 「T」Task(課題):どんな課題に対して
  • 「A」Action(行動):どんな行動を起こし
  • 「R」Result(結果):どんな成果を出したか

この順番で自己PRを組み立てると、自然なストーリーで読み手を引き込みながら、自分の強みを伝えられます

【例①】

Situation(状況):新規事業として、地域活性化のためのイベント企画を担当

Task(課題):限られた予算の中で、地域住民の参加意欲を高め、魅力を発信するイベントを企画、運営する必要がありました。

Action(行動):地域特性にあったイベントテーマを設定し、地元企業や団体と連携して企画しました。また、SNSを活用した広報活動を行い、幅広い層に情報を発信しました。

Result(結果):目標参加者数を120%達成、地域経済活性化に貢献できた。

【例②】

Situation(状況): ある行政手続きに時間がかかり、市民からの不満が多数寄せられていました。

Task(課題): 行政手続きの簡素化と迅速化を図り、市民サービスの向上を目指しました。

Action(行動): 関係部署との連携を密にし、手続きに必要な書類を精査しました。不要な書類を廃止し、オンライン申請の導入を提案しました。併せて、市民向けの説明会を開催し、手続きに関する理解を深めてもらうための取り組みを行いました。

Result(結果): 行政手続きにかかる時間を30%削減し、市民満足度が15%向上しました。

公務員経験は民間でも強みになる

「でも、自分には専門的なスキルがない…」

そんな不安のある方でも、公務員として培ってきた経験には民間で通じる価値があります。

例えば、

公務員での経験民間で活かせる強み
市民対応・窓口業務傾聴力・クレーム対応力
調整・根回し社内外との折衝力
予算管理・進行管理プロジェクトマネジメント力
法令遵守・制度理解正確性と信頼性

公務員として経験を積んできた方であれば、こうしたポータブルスキルをアピールすることができるはずです。

まとめ:自己PRは「再現性」で勝負!

務員から民間企業への転職では、単に過去の実績を羅列するだけでは不十分です。

「客観性」「具体性」を意識しながら、あなたが新しい職場でも活躍できること=再現性を、わかりやすくアピールしていきましょう。 

  • 企業が求める人物像を読み取り
  • 客観的な数字や成果を示し
  • STAR法で行動と結果を語る

この3つを意識するだけで、自己PRの質はグッと高まります。

自分を大きく見せる必要はありません。

等身大で、でも「この人なら活躍できそう」と思わせる自己PRを目指しましょう。

今回は「自己PRの書き方」というテーマについて解説しました。

自己PRをブラッシュアップできたら、次はいよいよ「履歴書・職務経歴書の作成」に進みましょう!

【転職したい公務員必見】⑤職務経歴書の書き方」で解説しているので、こちらの記事も併せて読んでみてください。

転職活動は、正しい準備をすれば必ず結果に結びつきます。

焦らず、一歩ずつ進めていきましょう!

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