「日々、漫然と過ごして時間だけがあっという間に過ぎてしまっている」
「気づけば今日も1日が終わっていた…」
「今年ももう半年が過ぎた…」
「目標を立てて、今後どう生きたいかライフプランみたいなものを設計したい」
そんなふうに、日々が“あっという間”に過ぎ去っていくことに、焦りや虚しさを感じていませんか?
こうしたお悩みを抱える人にちょっと読んでほしいおすすめの本があります。
本記事では話題のビジネス書『あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方』(佐藤舞(サトマイ)・KADOKAWA・2024年)の要点とともに、「時間を食べつくすモンスター」の正体に気づき、自分らしい人生を歩むヒントを僕なりの意見を織り混ぜ紹介します。
新卒から15年勤めた安定の「公務員」を辞め民間転職し、主体的に生きるよう思考し続けている僕も共感の考え方です。
ぜひ参考にしてみてください。
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Ⅰ.「あっという間に人は死ぬから」からの学び
①時間を奪う“モンスター”の正体とは?
本書では、人生を空虚にしている根本要因として以下の「3つの理」が紹介されています。
“人生の3つの理 ①死 ②孤独 ③責任”
“①死の不安 何かに没頭したり熱中し悩まない様にする=生涯を通じて取り組むべきプロジェクトから目を逸らし、目の前のタスクをこなすことで不安を紛らわせている”
“②孤独の不安 友人やパートナーを探して紛らわせる=人は最初から最後まで一人であることから目を逸らし、愛されていることの確認作業をすることで不安を紛らわせている”
“③責任の不安 他人に決めてもらうことで責任を回避する=自分の選択には責任が伴うことから目をそらし、失敗したときには他人や環境のせいにすることで不安を紛らわせている”
向き合わなければいけない本質(3つの理)から目をそらし、自分で自分にウソをつくこと「自己欺瞞」に多大な時間を使っている。
これが時間を食べつくす「モンスター」の正体だということです。
②主体的に生きるための「3つの原則」
“人生の向き合い方と苦痛への処方箋は大きく3つの点で共通する考えがあります。
1つ目は変えられないものと変えられるものを区別せよ、ということ。
2つ目は人生に対して主体的に参加せよ、ということ。
3つ目は、人生に苦は必要である、ということ”
時間を自分のものとして取り戻すには、上記の3つの原則に立ち返ることが大切です。
そして、主体的に行動するには自分の本心(価値観)を明確にする必要があります。
自分の価値観は、例えば、
- 「自分の子どもに対してであれば、何を大切にするように伝えるか」
- 「自分の葬式で、家族や友人などの大切な人から、追悼の言葉としてあなたがどの様な人であったかと語られたいか」
への回答で見えてくるものであるとのこと。
本書では、自分の価値観を明確にするワークが示されているので、興味がある人はぜひ試してみてください。
③価値観から考える目標設定の3ステップ
“目標設定は、「目的」「目標」「手段」の3段階で行う 定期的に設定を見直すことを習慣にし、柔軟に軌道修正することで目標を洗練させていこう。”
“目的は、自分自身の価値観(進む方向)であり、本当はどうありたいか、何を大切に生きるかの軸になるものです”
“目標は目に見える到達点であり、価値観に沿って行動した結果たどりつく場所です。ただ「西に進む」だけではなく、西の方角に見えるあそこにまずは行ってみよう、と決めるものです。”
“手段は、到達点までどの様な経路を選択して、そこまで歩んでいくか、ということであり、日々実践できる習慣的な行動です。”
家族を大切にしている人の例:
階層 | 内容 |
---|---|
目的(価値観) | 自分の人生で何を大切にしたいか(例:家族との時間) |
目標 | 価値観に沿った具体的な到達点(例:毎週末は家族と過ごす) |
手段 | 実践方法・日々の習慣(例:予定を事前に家族と共有する) |
目的、目標、手段を設定することで、自分の生き方や時間の使い方をはっきりとさせることで、ぶれないようになります。
よくある目標設定では、目標と手段にフォーカスされがちですが、その上位にある目的(=価値観)を明らかとし、それに沿った目標設定とすることが重要としています。
この目的(=価値観)を明らかにすることの重要性に対して、これまでそうした視点を持って目標を考えたことはなかったので、「なるほど!」と共感させられました。
Ⅱ.「あっという間に人は死ぬから」の実践
①「目的」、「目標」、「手段」を書き出す
あなたも、紙に書き出してみましょう。
- 目的(=価値観):本当に大切にしたいことは?
- 目標:それを体現するために、どこを目指す?
- 手段:明日からできる小さな一歩は?
実際に紙に書くことで、目的、目標、手段を明示して、自分がどうしたいのか、どうなりたいのか、そのためには何をしたらよいのかがわかるようになり、そうしたものがわからないことによるモヤモヤから抜け出すことができるようになります。
②定期的に振り返り、人生をブラッシュアップする
「目的・目標・手段」は一度決めたら終わりではありません。
定期的に目的、目標、手段はブラッシュアップしてください。
週末などに5分でも見直す習慣を作れば、自分の人生に“主体的になる”力がどんどん強くなっていきます。
目的、目標、手段を明らかにし、かつPDCAを回していくことで、思考停止で何も考えずに生きることを避け、自分の人生に主体的になれるようになるのです。
まとめ|人生を“あっという間”で終わらせないために
- 時間を奪うのは「自分自身の思考パターン」かもしれない
- 自分の価値観に沿った目標を立て、行動に落とし込もう
- 日々を見直すことで、人生は驚くほど充実していく
今回は「『あっという間に人は死ぬから』に学ぶ、人生を無駄にしない時間の使い方?」についてまとめました。
仕事と小さい子どもたちの育児の傍ら、年間100冊程度のビジネス書を読む僕が、あなたにおすすめしたい本を紹介していきます。
もおすすめですので、ぜひ、ご覧ください。

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