「このまま定年まで公務員を続けるのか…」
「でも転職って、民間経験ゼロの自分にできるの?」
そんな不安を抱える30代・40代の公務員の方は多いでしょう。
私自身も新卒から都道府県庁で約15年間勤務し、専門スキルがあるわけでもない状態から民間企業へ転職しました。
そこで強く感じたのは、公務員の転職は“情報戦” だということ。
民間企業への転職を検討し始めた公務員の方にとって、強力な味方となるのが「転職エージェント」です。
とはいえ、どのエージェントを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
実は、公務員経験者の転職に強いエージェントも存在し、選び方次第で転職の成功率は大きく変わります。
本記事では「公務員からの転職におすすめの転職エージェント7選」を紹介。
加えて、エージェントの選び方や利用手順、メリット・デメリット、よくある疑問まで徹底解説します。
本記事でわかること:
- 公務員からの転職におすすめの転職エージェント7選
- 転職エージェントの選び方
- 転職エージェントのメリット・デメリット
- 利用手順
- よくある疑問Q&A
「後悔しない転職」を目指すために、ぜひ最後までご覧ください。
公務員からの転職におすすめの転職エージェント7選
民間企業への転職を考える公務員にとって、転職エージェントの活用は非常に有効な手段です。
特に30代後半〜40代での転職となると、業界研究や職務経歴書の書き方、面接対策など、民間ならではの「転職の常識」を押さえることが成功のカギとなります。
ここでは、公務員の転職に強く、サポートが充実しているおすすめの転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント|求人数No.1の安心感
リクルートエージェントは、国内最大級の求人数を誇り、転職支援の実績も豊富です。
公務員経験者向けの案件も多く、自治体で培った調整力や事務処理能力を評価する企業からの求人が見つかりやすいのが特徴です。
また、専任のキャリアアドバイザーによる職務経歴書の添削や、面接対策セミナーなど、はじめての転職でも安心のサポート体制が整っています。
登録後すぐに非公開求人を多数紹介されるため、「まずは情報収集から始めたい」という人にもおすすめです。

doda(デューダ)|未経験歓迎求人が豊富
dodaは、未経験から挑戦できる求人が豊富なことで知られており、「民間経験がないから不安…」という公務員にもフィットします。
エージェントサービスとスカウトサービスの両方が利用でき、自分のペースで活動を進められるのが魅力です。
特に、業種や職種が決まっていない段階でも、キャリアカウンセラーが強みや興味を丁寧にヒアリングし、適職の方向性を一緒に探ってくれます。
「異業種転職に挑戦したい」「将来性のある業界を知りたい」といった希望にも対応してくれます。
マイナビAGENT|丁寧なサポートで初めての転職に最適
マイナビAGENTは、「はじめての転職」に強いエージェントとして評価が高く、公務員から民間への転職サポートにも定評があります。
20代後半〜40代の登録者が多く、年齢に応じたキャリア設計やアドバイスが受けられます。
また、各業界専任のアドバイザーが在籍しており、地方公務員としての経験がどのように民間で活かせるかを具体的に示してくれる点が安心材料となります。
提出書類の添削や面接前後のフォローも手厚く、転職に不慣れな人にこそおすすめです。

type転職エージェント|都市部・事務職への転職に強み
type転職エージェントは、東京・神奈川・千葉・埼玉などの都市圏に特化した転職エージェントです。
特に事務系職種に強く、バックオフィス職や総務・人事といったポジションを目指す公務員には適した案件が多くあります。
また、キャリアアップ・年収アップを重視した転職支援も得意としており、「今よりもやりがいのある仕事がしたい」「管理職を目指したい」といった希望にも対応。
職務経歴が限定的な場合でも、ポテンシャル採用を狙える企業を提案してくれます。

ビズリーチ|経験を活かしてハイクラス転職を狙うなら
ある程度のキャリアやマネジメント経験がある公務員には、ビズリーチのようなスカウト型ハイクラス転職サイトも選択肢に入ります。
登録後は企業やヘッドハンターからのスカウトを受け取れるため、自分では探しきれない高待遇求人に出会える可能性があります。
特に、管理職・係長職に携わった経験などを持つ人には、民間企業が求めるマネジメント人材としてのニーズがあります。
無料プランでもスカウト閲覧は可能なので、まずは登録してみる価値は十分にあります。

パソナキャリア|丁寧なヒアリングとライフプラン重視の支援
パソナキャリアは、単なる職探しではなく、「ライフプランに合った働き方」を重視した転職支援をしてくれることで知られています。
家庭との両立や地域での安定就業を希望する公務員経験者にとって、寄り添った提案が期待できます。
また、非公開求人の質が高く、キャリアアドバイザーの対応も丁寧との評判があります。

Gov2Career|公務員特化の専門エージェント
公務員からの転職支援に特化し、経験やスキルを民間企業で評価される形に言語化してくれる専門エージェント。
公共DXや社会課題解決に関わる企業とのネットワークが強く、民間の中でも公共性の高い職種への転職に強みを持っています。
大手エージェントと併用することで、より戦略的な転職活動が可能です。
タイプ別おすすめ早見表
タイプ | おすすめエージェント |
---|---|
未経験から異業種挑戦 | doda、マイナビAGENT |
公務員経験を理解してほしい | Gov2Career、マイナビAGENT |
年収UP・管理職狙い | ビズリーチ、type |
多くの求人から探したい | リクルートエージェント |
ワークライフバランス重視 | パソナキャリア |
公務員からの転職に有利な転職エージェントの選び方
公務員経験を理解しているエージェントを選ぶ
民間企業で一般的な「営業成績」や「売上貢献」などの指標は、公務員には馴染みが薄いもの。
そうした背景を理解せずに求人を紹介するエージェントに当たってしまうと、ミスマッチが起きやすくなります。
公務員からの転職支援実績がある、あるいは公務員特化型エージェントを選ぶことで、あなたの業務経験をきちんと読み取ってくれるアドバイザーに出会いやすくなります。
非公開求人の多さと質をチェックする
多くの優良求人は「非公開」として、転職エージェント経由でしか紹介されません。
特に公務員からのキャリアチェンジでは、応募者数を制限したいポジションや、社内体制に配慮が必要なポストなど、非公開にされることが多いのです。
求人の「数」だけでなく、業界の幅や役職レベル、勤務地など、あなたの希望に合った非公開求人を多く保有しているエージェントかを確認しましょう。
書類・面接対策の質も重要
公務員経験は、民間では“伝え方”次第で評価が大きく変わります。そのため、職務経歴書の添削や面接対策の手厚さはとても重要です。
「単なる求人紹介」で終わらず、あなたの強みを言語化し、選考通過率を高めてくれるサポートがあるかを事前にチェックしましょう。
面談で「具体的なサポート内容」を聞き、曖昧な説明しかない場合は他社も検討すべきです。
総合型と特化型を組み合わせるのがコツ
はじめての転職活動では、1社に絞るのではなく2〜3社の併用がおすすめです。大手の総合型(リクルートエージェント、dodaなど)では求人の幅を、特化型では業界理解や手厚い支援を期待できます。
複数登録しておくことで、提案される求人の傾向やアドバイザーの質を比較できるため、結果的により納得感のある転職がしやすくなります。
担当者との相性と対応力も見極める
実際のサポートは「担当アドバイザーの質」によって大きく左右されます。
初回面談の段階で以下をチェックしておきましょう。
- 公務員経験に対する理解があるか
- 話を丁寧に聞いてくれるか
- 希望を無視して求人をゴリ押ししてこないか
- レスポンスの早さや提案力があるか
合わないと感じたら、遠慮なく担当変更や別エージェントの活用を検討しましょう。
公務員からの転職で転職エージェントを利用するメリット
公務員経験を活かせる求人を効率的に探せる
転職エージェントは、希望条件やこれまでの経験をヒアリングし、あなたに合った求人を提案してくれます。
公務員特有の経験やスキルを企業側へ分かりやすく翻訳してくれるため、自分では見つけにくい求人にも出会える可能性が高まります。
非公開求人にアクセスできる
企業戦略や採用計画の関係で、一般には公開されない「非公開求人」は全体の約6〜8割と言われます。
転職エージェントを利用すれば、こうした限定求人にも応募でき、競争率を下げながら条件の良い企業と出会えるチャンスが広がります。
書類作成・面接対策のサポート
公務員の職務経歴書や自己PRは、民間の書き方とは大きく異なります。
エージェントは民間企業が求めるポイントを押さえた書類の添削や面接トレーニングを提供。
短期間で民間向けの応募力を高められます。
年収・条件交渉を代行してくれる
「年収アップを目指したいけど、自分から言い出しづらい…」という人も安心です。
エージェントが企業との交渉を代行し、希望条件を最大限叶えるよう働きかけてくれます。特に初めての転職活動では大きな安心材料です。
忙しい現職中でも効率的に進められる
現職を続けながらの転職活動は時間の確保が課題です。
エージェントは求人探しから面接日程調整、企業とのやり取りまで一括でサポート。
限られた時間を有効活用できます。
公務員からの転職で転職エージェントを利用するデメリット
担当者によってサポートの質が左右される
エージェントの担当者が公務員の業務内容や制度に精通していない場合、経験やスキルを正しく評価できず、ミスマッチな求人を提案されることがあります。
また、担当者によっては対応のスピードや熱心さにも差があるため、自分に合う担当者を見極めることが重要です。
求人が偏る可能性がある
転職エージェントは企業からの紹介手数料で運営されているため、特定の企業や業界の求人を優先的に勧められる場合があります。
結果として、本来もっと適した求人があっても紹介されないこともあり得ます。
自分のペースで進めにくい
エージェントは短期間での転職成功を目指す傾向があり、活動ペースが早くなることがあります。
「もう少し自己分析や情報収集をしてから動きたい」と考えている人にとっては、やや急かされる感覚になるかもしれません。
すべての求人がエージェント経由で応募できるわけではない
公務員からの転職に強いエージェントでも、求人はあくまで保有案件の中からの紹介となります。
希望業界や地域によっては、求人が少なかったり、条件に合わない場合があります。
一社依存による情報の偏り
ひとつのエージェントだけに登録して活動すると、視野が狭まり、市場全体の動きを把握しづらくなります。
求人情報や選考情報を幅広く得るためには、複数エージェントの併用が望ましいでしょう。
項目 | メリット | デメリット |
求人の質・量 | 非公開求人を含め幅広い求人にアクセスできる | 保有求人が偏る場合があり、希望に合わないケースもある |
マッチング精度 | 公務員経験を踏まえた求人提案が受けられる | 担当者の知識不足でミスマッチが生じる可能性がある |
応募サポート | 職務経歴書・面接対策・年収交渉まで一括サポート | 担当者によってサポートの質や熱意に差がある |
効率性 | 求人検索・応募・日程調整を代行してくれる | エージェントのペースに合わせざるを得ない場合がある |
交渉力 | 条件交渉を代理で行ってくれるため待遇改善につながりやすい | 交渉内容や方向性が必ずしも本人の希望と一致するとは限らない |
情報量 | 市場動向や選考傾向などの最新情報を入手できる | 一社依存だと情報が偏り、市場全体の動きが見えにくい |
転職エージェントの利用手順
転職エージェントの活用は転職活動をスムーズに進め、希望する企業への内定獲得をサポートする強力な手段です。
しかし初めて利用する人にとっては、どのような手順で進めればよいのか不安を感じることもあるでしょう。
ここでは一般的な利用手順を具体的に解説します。
Step1:転職エージェントへの登録
まず最初に、自分の目的や希望条件に合った転職エージェントを選び、登録を行います。
エージェントの公式サイトにある申し込みフォームに氏名・連絡先・職務経歴・希望職種などを入力しましょう。
登録完了後、数日以内にエージェントから連絡があり、キャリアカウンセリング(面談)の日程調整に進みます。
Step2:キャリアカウンセリング(面談)
面談は、対面またはオンライン形式で実施されます。
この場では自分の職歴や転職の理由、希望条件(業種、職種、勤務地、年収など)を詳しくヒアリングされます。
面談前に希望条件を整理し、履歴書や職務経歴書を用意しておくと、効率的に進められます。
また、面談ではキャリアプランの相談や転職市場の動向など、専門的なアドバイスも受けられます。
Step3:求人の紹介・選定
面談後、あなたの経歴や希望条件に合った求人案件がエージェントから紹介されます。
公開求人だけでなく、エージェント独自の非公開求人も提供されるため、選択肢が広がるメリットがあります。
求人内容を吟味し、不明な点や希望とのギャップがある場合は、遠慮なく担当者に伝え、さらにマッチ度の高い求人を紹介してもらいましょう。
Step4:応募書類の作成・提出
応募したい求人が決定したら、履歴書や職務経歴書を作成・提出します。
書類作成に不安がある場合、エージェントが書類添削や改善のアドバイスを提供してくれます。
企業推薦状をエージェントが作成するケースもあり、書類選考通過率のアップが期待できます。
Step5:面接対策と面接の実施
書類選考を通過したら、面接対策をエージェントと共に行います。
面接の基本的なマナーや想定質問への回答練習、模擬面接など、実践的なサポートを受けることが可能です。
また、面接の日程調整や企業との連絡はエージェントが代行してくれるため、在職中の転職活動でもスムーズに進められます。
Step6:内定・条件交渉・入社準備
面接をクリアし内定を得た後も、エージェントのサポートは続きます。
入社日や給与条件の交渉、退職手続きの進め方までアドバイスしてくれるので安心です。
入社後も一定期間フォローアップをしてくれるエージェントも多く、安心して新しいキャリアをスタートできます。
公務員が転職エージェントを使わずに転職する方法
公務員から民間企業へ転職する際、必ずしも転職エージェントを利用する必要はありません。
むしろ、自分で情報収集し、主体的に応募することで納得感の高い転職ができるケースもあります。
ここでは、エージェントを使わずに転職するための具体的な方法とポイントを解説します。
1. 転職サイトを活用して直接応募する
リクナビNEXT、マイナビ転職、dodaなどの求人サイトを利用すれば、自分のペースで応募先を探し、直接応募が可能です。
気になる企業の求人をブックマークし、応募書類のブラッシュアップ→応募→面接準備という流れを自力で進めます。
また、企業の採用ページから直接エントリーすると、採用担当者にダイレクトに届くため、スピーディーな選考につながることもあります。
2. スカウト型サービス・SNSを活用する
最近はWantedlyやLinkedInなど、企業から直接スカウトが届くプラットフォームが人気です。
プロフィールや経歴を丁寧に登録しておくことで、非公開求人や通常応募では出会えない企業から声がかかる可能性があります。
特に民間経験がない公務員の場合、自己紹介欄に「公務員としての経験をどう民間に活かせるか」を明確に記載することが大切です。
3. リファラル採用(知人・友人の紹介)を活用する
リファラル採用とは、企業で働く知人や友人の紹介で応募する方法です。
紹介者が社内の評判や仕事内容を教えてくれるため、ミスマッチを防ぎやすいのが魅力です。
学生時代の友人、元同僚、趣味の仲間などに「転職を考えている」「こんな業界に興味がある」と伝えておくことで、思わぬチャンスが舞い込むこともあります。
4. 業界・企業研究を徹底する
エージェントを使わない場合、求人情報の裏側や企業文化を自分で調べる必要があります。
- 企業のIR情報(決算資料)
- 社員インタビュー記事
- 業界紙や専門メディアの動向
これらを読み込み、「なぜその企業を選んだのか」「公務員経験をどう活かすか」を具体的に語れるようにしておきましょう。
5. 書類・面接対策は第三者の力も借りる
自己応募では書類や面接準備もすべて自分で行いますが、第三者の意見を取り入れることで完成度が上がります。
信頼できる友人やキャリア経験者に職務経歴書を見てもらい、改善ポイントを客観的に指摘してもらうのがおすすめです。
転職エージェントよくある疑問Q&A
転職活動を始めると、「転職エージェントって本当に使うべき?」「費用はかかるの?」といった疑問を持つ方は少なくありません。
ここでは、転職希望者から寄せられる代表的な質問と、その答えをまとめました。
Q. 転職エージェントとは?どんな仕組み?
転職エージェントは、求職者と企業の間に立ち、求人紹介・書類添削・面接対策・条件交渉などをサポートする民間の職業紹介サービスです。
キャリアアドバイザー(CA)が求職者の希望や経験をヒアリングし、最適な求人を提案します。企業側は採用ニーズに応じてリクルーティングアドバイザー(RA)とやり取りし、非公開求人を含む採用活動を進めます。
Q. 利用に費用はかかる?
基本的に求職者側は完全無料です。
転職が成立した際に、企業がエージェントに成功報酬を支払う仕組みになっているため、安心して利用できます。
Q. 複数のエージェントを同時に使っていい?
はい、問題ありません。
むしろ複数社を併用することで、より多くの求人や情報にアクセスできます。ただし、同じ企業に複数ルートで応募しないよう応募管理が必要です。
Q. 面談では何を話せばいい?
経歴やスキル、転職理由、希望条件、不安点などを率直に伝えましょう。
事前に履歴書や職務経歴書を送付しておくと、より具体的な求人提案や面接アドバイスが受けられます。
Q. 紹介された求人は全部応募すべき?
希望条件やキャリアプランに合わない求人は断って構いません。
エージェントはあくまで提案者であり、応募の最終判断は求職者自身です。
Q. 担当者と合わないと感じたら?
遠慮せず、担当者の変更を依頼しましょう。
多くのエージェントは変更に応じてくれます。自分の価値観やキャリア観に合う担当者と進めることが成功の近道です。
Q. 連絡が多すぎる場合は?
「週1回の連絡にしてほしい」など、希望の連絡頻度を伝えれば調整可能です。
エージェントとのコミュニケーションは転職活動の快適さを左右します。
Q. 長期間転職が決まらない場合は?
求人の幅を広げる、職務経歴書を改善するなどの工夫をしましょう。
それでも進展がなければ、別のエージェントを試すのも選択肢の一つです。
まとめ|公務員の転職は「エージェント選び」で成功率が変わる
公務員から民間企業への転職は、年齢や経験、そして転職市場の状況によって難易度が変わります。
しかし、公務員の経歴や強みを正しく理解し、適切にアピールしてくれる転職エージェントを味方につければ、そのハードルは大きく下がります。
迷った場合は、総合型1〜2社+公務員特化型1社を併用するのがおすすめです。
複数のエージェントを同時に使えば、求人の選択肢や担当者の提案力を比較でき、納得感のある転職活動ができます。
転職したい公務員の方は以下の記事もご覧ください。


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