「転職を考え始めたけれど、職務経歴書って一体何を書けばいいんだろう…」
転職に関する情報になかなか触れる機会もないので、転職活動を始めたばかりの人はそんな不安を感じてしまいます。
ですが、実際には工夫次第で職務経歴書は“強力な武器”になります。
この記事では、公務員として15年以上勤務した私が、実際に使って評価された職務経歴書の書き方と実例を紹介します。
アラフォーで、かつ、とりたてて専門性のない公務員であった僕でも、狙い通りの転職ができた方法です。
ぜひ参考にしてみてください。
転職に必要な応募書類は?
転職活動では、以下の書類準備が基本となります。
- 履歴書
- 職務経歴書
- (企業によって)志望理由書、自己PR書、課題レポートなど
履歴書は学歴・職歴などの基本情報を確認するための書類で、
職務経歴書はあなたの業務経験や強みを企業側に伝えるための資料です。
職務経歴書は、応募企業ごとにカスタマイズが必要になります。
この他、企業によっては「志望理由書」や「自己PR書」、「課題」があります。
履歴書と職務経歴書は、企業が指定する書式でなければ、転職サイト等で容易に手に入りますのでそれを活用しましょう。
履歴書の作成ポイント
履歴書は、あなたがどんな経歴をたどってきたかを見られる書類です。
学歴や職歴が企業の募集条件に合っているかなど、足切り的な視点で使われます。
履歴書では、以下のポイントを押さえましょう。
- 誤字脱字を徹底的にチェック
- 文字フォントや書式は統一感を持たせる
- 証明写真はフォトスタジオで撮影したものを使用
- 資格欄には応募職種に関係するものを厳選して記載
私の場合は、転職エージェントのアドバイスで、学歴欄に「高校入学」からの情報を追記し、TOEICスコアには「取得年」も加えました。
細かい点まで見られる書類なので、第三者のチェックを受けるのもおすすめです。
職務経歴書の書き方と注意点
職務経歴書では何が見られている?
職務経歴書は、あなたがどんな業務経験を積んできたかを見られる書類です。
職務経歴書で企業側が注目するのは以下の点です。
- 業務経験が応募職種とマッチしているか
- 業務実績に信憑性があるか
- 自社に貢献できそうな強みがあるか
特に重要なのが職務経歴書の冒頭に記載する「職務要約」です。
冒頭の要約部分で“読ませる”工夫が求められます。
職務要約の構成例
職務要約では、前半にこれまでの職務経歴で最もアピールしたいもの、後半に自分の強みを書くようにします。
前半:これまでの経歴の要点と強み(どんな業務をしてきたか)
後半:応募先企業で活かせるスキルや経験
職務経歴書は応募するどの企業に対しても、そのまま使い回すということはせず、各企業ごとの求められる人材像に合わせて、カスタマイズしてください。
【実例】職務経歴書(職務要約)
参考までに、私は職務要約をこんな感じで作成していました。
職務要約
●●(←在籍していた所属名称)にて約15年にわたり、●●に対する許認可審査、相談・問合せ対応、●●に係る条例や基準の策定といった●●に関する業務に携わってきました。
庁内関係部署との対内業務だけでなく、民間企業等との対外業務の経験も豊富に培っています。
現在は課長代理として、メンバーのマネジメントや育成も手がけています。
生かせる経験
- 内外との豊富な調整経験
- 相手の特性等を踏まえた説明力、説得力
- 法令への知見(●●法関係規定に基づく指導に●年携わり、●●関係条例の改正業務も経験)
- 工程管理、タイムマネジメント
- マネジメントスキル(●●年度より課長代理として部下を指導)
職務経歴書のNG例と改善例
NG例 | 改善例 |
---|---|
「多くの業務に携わりました」 | 「年間300件の●●申請を処理し、納期遵守率は100%」 |
「チームで協力しました」 | 「5名のチームで課題解決に取り組み、対外トラブルを50%削減」 |
抽象的な表現ではなく、なるべく具体的な数字や成果で伝えましょう。
職務経歴書を作ったら「添削」してもらおう
最初に一人で完璧な職務経歴書を作るのは難しいです。
私は転職エージェントに提出前のチェックをしてもらい、多くの改善点を指摘されました。
例えば:
- 実績を数値で表す
- 読みやすさを意識した構成・見出しの改善
自分では気づけない視点を得ることができるので、プロの目を通すことを強くおすすめします。
まとめ|職務経歴書は“経験”を伝える武器になる
公務員の転職では、「民間経験がないから不利」と思いがちですが、
伝え方を工夫すれば、経験は立派な武器になります。
ぜひ今回のポイントや実例を参考に、あなた自身の経歴を言語化してみてください。
「【転職したい公務員必見】自己PRの書き方」についてまとめていますので、こちらも併せてご覧ください。

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